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Koala Sleep Japan 株式会社

Koala Sleep Japan 株式会社―グローバル企業の“ローカル”でひとりの当事者が変えようとする社会

ネットで、一度や二度はコアラマットレスのCMを観たことはないだろうか?
ワイングラスを置いた隣にどすんと座ってもワインはこぼれず、寝ている人の隣で思いっきりジャンプをしても隣に振動が伝わらないすぐれものだ。筆者も購入を真剣に検討したことがある。

そんなコアラマットレスを扱う日本支社・Koala Sleep Japan 株式会社(以下、コアラ)が、2022年の東京レインボープライド(TRP)に協賛している。

LGBTQ当事者である自らの思いから実現したという今回の協賛について、Customer Service SpecialistのYuki Tsukizakaさんにお話を聞いた。

▲Yuki Tsukizakaさん(Koala Sleep Japan 株式会社)

面接時にカミングアウトし、受け入れてくれた会社

Yukiさんはレズビアン当事者として面接を受け、コアラに就職を決めた。

「日本はLGBTQに対してまだまだ閉鎖的な部分があり、当事者としては『日本社会を変えていきたい!』と常に感じており、そんな思いを持っている中コアラと出会いました。
面接時に自身がレズビアンであることを打ち明けたところ、非常にウェルカムな雰囲気で、この会社は多様性に富んだ、いろんな人を心から受け入れてくれる会社だと感じました。
ダイバーシティを受け入れてくれる会社なので、だからこそこの会社と一緒に日本のリテラシーを高めていきたいと思いました」(Yukiさん、以下同)

セクシャリティも個性のひとつとして受け入れてくれるコアラの一員として、Yukiさんは働き始める。

グローバル企業の「日本ローカル」のギャップ

コアラの本社はオーストラリア。
オーストラリアは歴史のあるマルディ・グラなども開催されており、LGBTフレンドリーな土壌がすでに出来上がっている。

会社自体にも、そのような土壌はすでにあったが、日本ローカルとなると、まだまだと感じる部分があったという。

「オーストラリアは積極的にイベントを開催し、LGBTQのことを知る会やLGBTQの方で構成されたコミュニティがありますが、日本支社単体では活動できていません。社員向けのサイトを見ても、オーストラリアでは活発に色々活動しているが、日本はまだまだ少ない。だからこそ第一歩として今回の東京レインボープライド2022に参加しようと思いました」

協賛を決める前に、Yukiさんは日本支社全体に対してプレゼンテーションを行ったという。

「日本支社全体にちょっとしたプレゼンテーションしたんです。LGBTQとは、こんな感じですよと。その時にもらった感想としては、みんなすごくサポートをしたいっていう方がすごく多かったですし、これからもっと学んでいきたいという、全員がウェルカムな姿勢でしたし、すごく嬉しかったです。
ただこの日本土地柄や環境もあるのでしょうか、知識という面ではまだまだ足りないと感じました」

大前提として、ダイバーシティな社会を支持している

日本での取り組みはこれからだが、コアラはSDGsを常に意識した会社運営・ものづくりを行っているという。

「コアラは環境保護への取り組みを行なっているほか、それこそ社内では、出身、性別、生き方の違う社員に対し、社員全員がリスペクトを持っていて、様々な事に真摯に向き合っている会社だと思います。
例えばですが、コアラが商品を考える際に、家族としての構成に男性同士のパートナー、女性同士のパートナーなどであればどのように使うかなども話し合い、大前提からダイバーシティーな社会をブランドとして支持しています。
今回の東京レインボープライドへの参加はもちろん、今後もこのような活動を続けて、LGBTQをはじめとした様々な立場の人に対して、マイノリティと方々に寄り添っていけるブランドでありたいと思います。
日本では初めてこのような取り組みを行いますが、これで終わりでなく、これが始まりとしてLGBTQについて向き合っていければ思います」

知らないものを受け入れるためには、そういうことが「ある」と認識することが最初の一歩となる。東京レインボープライドに参加することはその最初の一歩。

その一歩は、社会に対しても、社内に対しても、きっと大きなものになるだろう。