電通グループ
「電通グループのこれまでとこれから展」
電通グループでは2015年から東京レインボープライド(TRP)に出展を行っています。2019年のTRPでは、「LGBT調査2018」をモチーフにしたレインボーリサーチ展を実施しました。3年ぶりに出展を行う2022年、今年は「Rainbow Gallery of Words(ことばのレインボーギャラリー)」をテーマにリアルブースを展開予定です。
こちらのオンラインブースでは、「電通グループのこれまでとこれから」をご紹介したいと思います。電通グループはこれまでどのような活動を行ってきたのか、これからどのような方向に進んでいくのか・・・。ぜひこのオンラインブース「電通グループのこれまでとこれから展」もお楽しみください。
電通グループのこれまで➀:チーフ・ダイバーシティ・オフィサー(CDO)の新設
電通グループでは2022年2月にCDOを新設しました。ダイバーシティ、エクイティ&インクルージョン(DE&I)分野の取り組みをいち早く実践し、社員の多様性を生かした事業を加速していくためです。
初のCDOには、電通ジャパンネットワーク執行役員の北風祐子が就任しました。
<電通ジャパンネットワーク執行役員/Chief Diversity Officer 北風祐子のコメント>
電通グループは、あらゆる差別や偏見を容認しません。多様な視点を追求し、違いを称え、誰もが真の自分を発揮できる文化を構築します。いい仕事は、自然体で、安心して、持てる力を十分に発揮できる職場から生まれます。まずは、社員一人一人が、目の前にいる人の抱える課題に真摯に向き合うことから始めています。
LGBTQ+等セクシュアル・マイノリティ社員に対する理解の促進、また社内制度のさらなる見直し、LGBTQ+調査の継続的実施などを実践してまいります。
電通グループのこれまで②:電通ダイバーシティ・ラボとLGBTQ+調査
電通グループには、DE&I領域の調査・分析とソリューション開発を専門に行う電通ダイバーシティ・ラボが存在します。ラボの中にはLGBTQ+ユニットがあり、セクシュアル・マイノリティに関する企業向け研修や、事例をふまえた施策・アイデアなどのソリューション提供を行っています。
また、セクシュアル・マイノリティに関する広範なテーマを扱う大規模調査「LGBTQ+調査」を2012年から実施しています。「LGBT」という言葉の認知は年を追うごとに大幅に上がり、2020年に実施された調査では、80.1%に達しました。また、LGBTQ+に関する知識と意識についての回答をもとに、ストレート層*を6つのクラスターに分けて分析しました。
*ストレート層:異性愛者であり、生まれた時に割り当てられた性と性自認が一致する人、と定義。
電通グループのこれまで③:ウェブマガジン『cococolor』
ダイバーシティ(多様性)をテーマに、電通ダイバーシティ・ラボではウェブマガジンを運営しています。それがcococolor(ココカラー)です。
個性あふれる編集部による記事のテーマは、LGBTQ+・ジェンダー・障がい・家族・多文化・アート・エシカル・こども・メディカルと多岐にわたっています。2022年には創刊10周年を迎え、4月時点で記事数は約650件にものぼります。特にLGBTQ+のテーマでは、TRPなどのイベントレポートや企業・団体による施策紹介はもちろんのこと、話題の用語解説やファッション、文化など、さまざまな切り口からのLGBTQ+考察もあり、新しい気づきやアイデアを見つける場としてもぜひご活用いただければと思います。
また、2021年6月にはcococolorより、LGBTQ+支援をひろげる『アライアクションガイド』を配信しています。10 年以上にわたりLGBTQ+ に関して取り組んできた電通ダイバーシティ・ラボが、最新の調査データを引用しながら、当事者やアライの声を参考に、具体的なアクションをお伝えするデジタルブックです。どなたでも無料でダウンロードいただけますので、ぜひご覧ください。
電通グループのこれまで④:電通レインボーロゴと社内制度
電通グループでは、社員一人一人が力を発揮できるよう社内制度にも力を入れています。例えば、同性パートナーを配偶者と同等に扱う制度に改定したり、アライネットワークを形成したり、オールジェンダートイレを設置したり・・・。どのようにすれば社員が自然体で、安心して、持てる力を十分に発揮できるかを日々試行錯誤しています。
また、LGBTQ+フレンドリーを表明するため、電通グループではレインボーロゴを開発しています。電通グループはこのレインボーロゴと共に、LGBTQ+に関する支援を積極的に行っていきます。
電通グループのこれから➀:DE&Iに関するソリューションの提供促進
電通グループでは、DE&Iに関するソリューションの提供を行っています。2020年10月11日の国際カミングアウト・デーでは、Netflixと電通グループはタッグを組み、「カミングアウト・デー ブランドキャンペーン」を新聞広告や屋外広告を通して実施しました。
日本ではDE&Iの推進やLGBTQ+の理解浸透を目指した大規模な取り組みは、まだまだ少ないのが現状です。電通グループは今後もLGBTQ+調査を継続し、調査に基づくコンサルティングや研修に注力していきます。そして、より良い社会を創造できるよう、ダイバーシティ・コミュニケーションやソリューションの提供にも積極的に取り組んでいきます。
電通グループのこれから②:電通グループ独自のツール開発
先ほどご紹介したアライアクションガイドをはじめとして、電通グループ独自のツール開発にも今後さらに力を入れていきます。
例えば、電通ダイバーシティ・ラボでは、2022年2月にLGBTQ+に関する実践書『図解ポケット ビジネスパーソンが知っておきたいLGBTQ+の基礎知識』(秀和システム)を刊行しました。LGBTQ+に関する用語解説などの基礎的な内容から、LGBTQ+を取り巻く社会の動きや世論、誰もが働きやすい環境づくり、さらには企業のビジネスにおける実践的な取り組みや事例について紹介しています。5月にはLGBTQ+に関する児童書も出版予定です。